施設長の多岐にわたる仕事内容

介護施設の施設長の仕事は施設経営をすることで、業務内容は多岐にわたります。地域の方に運営推進会議に出席していただき施設運営の仕方や方法を意見交換したり、要望を聞いて施設の取り組みを決めたりします。
行政への申請業務では、災害に対する計画やスタッフの資格、人員が変更した場合は届け出が必要です。この他に、リスク管理も施設長の仕事です。
身体拘束や事故報告に関する届け出も必要です。生命を預かる仕事である以上、利用者への対応でトラブルがあれば説明の責任が生じます。
年に2回ほど行われる避難訓練の他、消防設備の点検、スタッフに対するマネジメントも仕事です。避難訓練は防火管理者の資格を持つスタッフや自分が計画書を立てて実行します。

ケアプランに沿った介護をスタッフに実行してもらうには、スタッフのストレス軽減や面談なども重要です。利用者を確保し入居してもらうことで介護保険を請求でき、利益を生み出すことも仕事なのです。
ベット稼働率は、施設経営において大事なポイントです。施設長の仕事は、一般企業を経営する社長と似た部分があると考えて良いでしょう。
施設長になるための資格には、社会福祉主事があります。1年間のレポートの提出と実習を行って資格を取得する方法や、福祉大学卒業で取得できる方法があります。
経験は、やはり施設経営を行ったことのある方が望ましいようです。施設長が介護現場に入るところもあり、やりがいのあるお仕事です。
防火管理者の資格を持っていると、避難訓練を計画できるようになります。施設長と相談員を兼務しているところもあります。行政に提案し、福祉を良くしたいと考えるなら施設長を目指しましょう。